August 12, 2006

キャリア教育 被爆地ならではの夢

昨日、今年度の「小学生の夢計画書作り」の最終回を終えました。

色んな方々にご協力いただきながらの活動でしたが、

子どもたちは、自分なりの夢計画書を立派に作りました。

ちょっと話が前後してしまいますが、

昨日のことを先にご紹介しましょう。

「私の夢は、パティシエになることです!」

と話してくれた女の子がいました。

その子は、これまで、なんとなくパティスリー(洋菓子屋)さんで

ケーキを作ることをイメージしていたようです。

ところが、3回の講座を通して、

「喫茶コーナーがあるパティスリーを

広島市中心部に開き、原爆について考えるコーナーを設けたい。」と。

いきなりの展開にびっくりしましたが、

理由を次のように話してくれました。

「おばあちゃんが、当時、

爆心地に近いところに住んでいて被爆しています。

お父さんは被爆2世です。

だから、私は、原爆のことをもっと多くの人に

知ってもらいたいと思っています。」

前回、時間をかけた「夢」の具体化を通して、

彼女はさらにお店の名前やレイアウト、店員の制服まで

決めていきました。

その後、8月6日があって、その日感じたことが、

自分の夢と結びついたのかもしれません。

さらに、彼女の夢は続きます。

「私は、みんなの悲しい気持ちが小さくなって

元気が出るような、そんなお菓子を作って

みんなに元気になってもらいたいと思います。」

・・・・・・・

思わず、涙が出そうになりました。

これこそが、ヒロシマの心ではないか・・・と。

ヒロシマの実体験をされた方々は、まだご健在です。

病に苦しんでいる方もおられます。

被爆した方たちのお子さんたちは、私と同世代の方の中にも多く、

お医者様はあまり関連性は言われませんが、

やはり、免疫系の悩みなどを訴える方も多いと聞いたことがあります。

つまりは、その時の爆発だけでなく、

放射線の影響と言うものは、

後々の人々の暮らしに、長きに渡って今も続いているということなんです。

彼女のような3世への影響は、どうなのか・・・。

やはり、無関心ではいられません。

今の彼女の純粋な気持ちを、

周囲の方々がきちんと受け止めてくださるといいなあと

思います。

そして彼女は、今日、これから帰って、

すぐにでもやってみようかと思うことは。。。?

との問いに、

「おばあちゃんに電話して、原爆のことを、

また色々と聞いておこうと思います。」

と言ってくれました。

彼女を初めとして、今回の講座に真摯に取り組み、

まっすぐな気持ちで語ってくれた子どもたちの夢に、

熱いエールを贈りたいと思います!!

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August 04, 2006

キャリア教育 人生の先輩のお話①

先週から始まった公民館事業、

「小学生の夢計画書作り」は、今日、2回目を終えました。

先週の1回目は、それぞれの分野で活躍された人生の先輩達に来ていただき、これまでの生きてこられた歩みについてお話していただきました。

そのお一人が、神奈川県出身でありながら、

広島にて起業をされた株式会社フリーエム

代表取締役副社長 有田 耕一郎さん

有田さんは、昨年度も、小学生の「地域の銘菓開発」事業の

講師としてお手伝いくださいました。

その有田さんは、鉄鋼関係と人材派遣の会社経営をされながら、

子どもや若者対象のキャリア教育にも関わっておられ、

学校での起業家教育・キャリア教育に携わられたり、

若者対象のキャリアカウンセラーとしての活動もされています。

今回、オリジナルの紙芝居を用意してくださって、

お金と仕事との関係、社会の中でどのようにお金が巡っているのかを、

とても分かりやすく説明してくださり、子どもたちにも好評でした。

また、ご自身の今に至るまでの経緯を語ってくださいました。

中でも、やはり経営者としての視点が強く印象に残っています。

住みたいと思った広島の地で、

自分にできることの中でどのような仕事をすれば役に立つか、

喜んでもらえるかを考え、

地元の産業に密着し、かつ自分の扱った経験のある鉄鋼関係で

起業することを選んだということ。

仕事をすることを通して、多くの人に喜んでもらえれば、

それだけ多くのお金を受け取ることができるということ。

今の時代、お金持ちになりたいという子どもたちも多いですが、

ただお金儲けを考えるのではなく、

そこに、人に喜んでもらうという哲学があるということを、

ちゃんと子どもたちに伝えてくださったのは、貴重なことです。

これは、ある種の道徳感でもありますね。

経営者の感覚には、道徳感がとても大切だなあとしみじみ感じました。

生き方は、人によって何通りもありますが、

昔のようには地域のつながりが無い時代、

近所のお店屋さんも減り、

多くの大人がサラリーマン化して

子どもたちの身近に、働く大人の存在が無い時代、

貴重な体験となりました。

もうおふた方にも、お話を伺っていますが、

その方たちのお話は、また今度・・・。

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July 27, 2006

小学生のキャリア教育

明日は、公民館で「夢計画書作り」を行います。

よく小学校6年生になると、「将来何になりたい?」なんてテーマで

作文を書いたり、絵を描いたりします。

でも、その子が語るその夢を、言葉を、どこまで本気で聞いてあげるか・・・。

というと、正直、どうせ夢は夢・・・で終わらせているような気がして・・・。

実は、中学生になると、急に勉強が難しくなって、

学力の面で限界を感じさせられることがあったりして、

自分の自己評価がぐう~んと下がっちゃうというケースをよく聞きます。

我が子も、中学1年生ですが、

卒業までずっと語っていた夢を、とたんに語らなくなりました・・・。

それは、勿論、思春期と言う成長過程のなせる業かも知れないけど・・・。

だったら、まだ夢を夢として語る時期に、

自分の生き方のようなものを考えるチャンスを持とうではないか

というのが、今回の企画です。

「夢」や漠然とした「目標」を持ったときに、

それを具体的にイメージして明確化し、

子どもなりにプランニング、

じゃあ、今から、何をしていけばよいのか・・・

そんなことを考える体験をすることで、

人生のターニングポイントを迎えた時、

自分の道を見つけていく何かの助けになれば・・・

という思いです。

第1回目の明日は、人生の先輩達の生き方から学ぶというテーマで

伝記から有名人の生き方を垣間見て、

身近にいらっしゃる人生の先輩達の生き方を聞きます。

元広島東洋カープの選手、

起業家でキャリアプランニングにも関わっていらっしゃる経営者、

中学校の女性教師、

のみなさんから、子どもたちに語っていただきます。

色んな職業があることを知る方法として、

「13歳のハローワーク」も紹介するつもりです。

残念ながら、参加人数が少ないようですが、

でも、有意義な時間にできるようがんばってきます!

関連記事は、こちら。

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May 26, 2006

小学生の夢計画書作り

地域の小学生を対象に、能動的に、主体的に、自分の意志で行動し、生きていく為のスピリッツを養うきっかけ作りを目指した取り組みを、今年も夏休みに実施することになりました。

これは、3年間の連続事業で、一昨年は「お店開き」体験。広島の青年会議所や商業高校のみなさんに協力をいただき、自分達で商品作りから、販売までを簡単に体験しました。

二年目の昨年は、地元に誇れる商品開発。地元企業の協力を得て、わが町の銘菓開発プロジェクトを実施。これには、起業家教育や若者の就業相談などに関わっておられる、広島の経営者や大学の先生にも、ご協力いただきました。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

さて、今年、仕上げの三年目。

先日、担当者と、今年はどうしようかね~・・・なんて話をして、やはり、夢や目標を自分の人生に当てはめて、具体的にプランニングしてみるのはどうだろう・・・ということで、ライフプラン作りを実施することに。

これから詳細は詰めていきますが、例えば、イチロー選手のように、将来プロ野球選手になりたければ、どのような方法で、どこの学校ヘ行き、そのためにはどのように毎日を過ごせばよいか。今、やるべきことは何か・・・。それを具体的に考えてみようという取り組みです。

将来、何になりたい?

とは、よく聞かれることですね。

それをもうちょっと、長期にわたるプランを立ててみたら、案外面白いかもしれませんよ!

さてさて、面白くなりそうです・・・。

ただ、問題は、今の小学生達はとても忙しく、なかなかこのような町のイベントに参加できないこと・・・。割ける時間も短いのです。

短時間でできることは限られていますが、この活動の役割はきっかけ作り。

あとは子どもたちがそれぞれのシチュエーションで、この体験の記憶をどこかで活用してくれればいいなあと思っています。

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November 17, 2005

小学生の起業家教育 その4

すっかりこのテーマをご無沙汰してしまっていたので

今日は、ちょっとこのお話を・・・。

公民館の協力を得て、昨年度より始まった

「やの子どもマーケット」。

これは、私たちなりの起業家精神を体験するプログラム。

といっても、私自身プロとして何か起業したこともないし、

専門で学んだこともない・・・。

ただ、子どもたちに、親や先生以外の価値観の大人と

学校ではできない、クリエイティブで、積極的に取り組める、

また、親や先生以外の大人と協働作業をする体験をさせたいと思った。

そこで、初年度は、

自分たちで企画してお店を作って、実際に販売する体験を、

2年次は、自分たちの住む町の活性化を図る

商品企画の体験を考え、

取材を通して知り合った、経済産業局の方にご相談して、

紹介していただいた専門家の方たちにご協力をいただき、

実施することができた。

**********************************************

初年度のお店作りは、公民館祭に出店を目指し、

(社)広島青年会議所の起業家育成委員で、自らも経営者の方と

その方たちが育成に関わっていらっしゃる高校生が、

講師として来てくださり、

小学生にも分かるようにゲーム形式でお店の運営を

教えてくださった。

ただ、物を流通させるのではなく、

自分たちのアイディアで物を作り出すことをやりたかったので

商品の企画は、私たち母親ボランティが手伝った。

子どもたちは、思い思いの商品を考え出して、

家に持ち帰っても作ってきてくれるほどの

熱の入れようだった。

売上目標を達成して、収益は公民館の講座と言うことで、

みんなの役に立つような使い方をしようと

当時、発生して間もなかった新潟中越地震の被災者へ

募金することをみんなで決めた。

**************************************************

2年次は、今度は、地域貢献への視点を持ってもらいたい

ということで、わが町のお店・会社を知り、

わが町を誇れるようなものを創ろうということで、

子どもたちも大好きな「お菓子」を考えよう!と、

地元の商工会や製菓業の経営者の方に話を持ちかけて、

製菓業の方には、工場を見学させていただき、

お菓子作りについて教えていただいたり、

商工会のみなさんには、アイディアの審査員・コメンテータ

としてご協力いただくことができた。

また、商品企画については、大学の先生や、

過去にも起業家教育の講師経験のある経営者の方に

講師として来ていただくことができた。

いずれも、公民館で行う、月に1回土曜日の午前中という

なんとも限られた時間の中での体験なので、

充分ではないけれど、

子どもたちの中に、あの時こんなことをやったな・・・

という記憶が残り、将来の自分の生き方を考える時に、

ちょっと思い出して参考にしてくれたら幸いと思っている。

今年度の取り組みは、10月に終了したばかりだが、

現在、子どもたちが考えてまとめたそのお菓子のアイディアを

製菓業を営む経営者の方が、

商品化に向けて検討してくださっている!!

なんとも、有り難い話で、

もし商品化できたら、また子どもたちと一緒に、

試食会をして、いかにみなさんにPRしていけばよいか、

アピールの仕方、表現の仕方を考えていけたらいいなあ・・・。

さて、その2年間の企画について、

もうちょっと知りたいなと思う方はこちら・・・。

やの子どもマーケット 1年目

やの子どもマーケット 2年目

そして、現在、子どもたちのアイディアを形にするため

ご尽力くださっている経営者の方が、

近年開店された和菓子屋さん「もみじ庵」さんは、こちら!

目の前でお団子を焼いてくださり、香ばしいタレと

やわらかくて温かいお団子がうれしいお店。

地元矢野にも、つい先日開店され、リピータになってしまったけど、

他の店舗では、温かいぜんざいやいそべ餅などがいただける!

お茶も美味しかった!

いやいや、つい脱線・・。

美味しい話には、力が入る・・・。

関わってくださった全ての方たちに、感謝!!

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November 09, 2005

ニートを増やさない為のキャリア教育

今朝のフジテレビの番組「特ダネ」で、

ニート対策のための小学生へのキャリア教育を特集していた。

各地のキャリア教育を取り入れた学校の様子を紹介していたが

社会とのつながりがなかなかない学校教育の場で、

社会とのつながりを体験させようとしていることを

先生が言われていた。

仕事とは何かを知ろうと、

地域のお店や企業を取材して、レポートにまとめたり、

株券を発行、先生方に出資して頂いて

八百屋さんを立ち上げたり。

周囲での販売価格を調査して価格を決め、

市場で値段交渉をして仕入れ、

実際に販売を行った。

利益が出たので、株主の先生方に

配当をつけて出資金を返還。

子どもたちは、仕事の厳しさ、お金を稼ぐことの大変さを

口にしていた。

担任の先生は、指示待ち人間ではなく

自ら課題を見つけて

考え行動していく子になって欲しい・・・と

言われていた。

全く同感で、社会の中では

与えられるばかり、

消費するばかりの立場として捉えられている現代っ子が、

社会の中での自分の役割を持ち、

そのために色んな知識や知恵、体力など、持っている力を使って、

考え行動することは本当に大切なことだと思う。

だから、私も、地域の公民館と共同で、

専門家や経営者、商工会の方々に協力を頂いて

小学生の起業家精神体験プログラムなるものを

実施してきたんだけど・・・。

 詳しくは、こちら→ 「おやイスト」

ただ、この報道の中で気になったのは、

先生の子どもたちへの叱責。

無駄な話し合いをすることは、時間のロス。

本来なら、給料をもらっているのだから、

時間を大切にしなければ・・と

子どもたちを叱責する様子は、

今の、ギスギスした企業戦士による競争社会の

疑似体験に見えた。

また、開店準備中の子どもたちが、

お互いに商品を並べる場所を巡って、

同じように叱責し合っているように見えた。

当然、仕事や商売は厳しいけれど、

今のその厳しい、やりにくい世の中を

そのまま子ども達に受け継がなくてもいい・・・。

教育は、新しい時代を創る上で

とても重要な役割を持っているので、

今よりもより暮らしやすい、生きやすい、

お互いを生かし合える社会創りができるようなやり方をすると、

完璧だったんじゃないかなあ?

ストレスが原因で、多くの人が身体を壊すような

そんな人間関係ではなく、

お互いを認め合い、活かし合う人間関係の中で

成り立っていく社会を作っていくための教育・体験であってほしい・・・。

ニートを増やさない為・・・ならば、

同じプログラムをするにあたっても、

ちょっとやり方が変わってくるんじゃないかなあ・・・?

ニートを増やさない為を・・・テーマに掲げるならば、

もっと他の切り口から見ていく必要があるのでは・・・?

むしろ、人間関係の作り方や、

親の子どもに対する接し方、

先生の子どもに対する接し方、

上司の部下に対する接し方、

企業の社員に対する考え方。。。の方が問題では?

その結果、ニートもなくなる・・・!?

昨日のNHKの番組の方が、「ニート」の問題へは

迫っていたように思う。

「特ダネ」は、3日間連続レポートだそうで、

明日以降の展開に注目しよう・・・。

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June 14, 2005

【小学生の起業家教育 その3】

さて、総合的な学習の時間を使って、

1年間の取り組みを続けた小学6年生たち。

その様子を見て感動した私は、ぜひ、

この方法の素晴らしさを広められないものかと、

広報を始めた。

まずは、当時ボランティアで関わっていた子ども向け情報誌に

この小学校の取り組みを特集。

この小学校の子どもたちの様子や、先生の思いを記事にした。

我が子の通う公立小学校へ出向き、校長先生にその活動をご紹介。

校長先生には、あまり、関心がおありにならない様子。

それではと、ボランティア活動で所属していた公民館で

子ども向け企画を担当している職員の方にご紹介。

折に触れ、情報誌の記事内容についておしゃべりしていたので

とても興味を持っていただき、公民館の事業として採用していただいた。

それは、2年間計画で、地域の方たちのご協力を頂きながら

地域の活性化にもつながるようにと考えたものだったのだが・・・。

(次回へ続く)

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June 13, 2005

【小学生の起業家教育 その2】

経済産業省が展開する「起業家教育」は、

小学生から大学生までを対象に

全国各地で繰り広げられているようです。

ちょっと冷え込んでいるこの国の経済を活性化するためにも、

次世代の起業家たちを育てたいというのがねらいのようです。

それに対して、私たちが考えている「起業家教育」が目指すのは、

昨日も紹介した小学生たちにも見られるように、

まさに「生きる力」を育てることにあります。

「起業」というプロセスを学ぶことで、

「自分のやりたいことを実現する」喜びや楽しさを知り

各々がプロジェクトの中でいかに行動すればよいかを知り

「学び」の大切さ、

「学んだこと」を活用することの重要性に気が付くことでしょう。

また、「学び」の場は、教科書や学校生活の場だけでなく、

あらゆるところに「学び」の対象があることを知ります。

社会に向けて視野を広げ、

「自分」を見つけるきっかけになるかもしれません。

お店を開いての商売体験で、広く地域社会の方たちと接し、

本物のお金のやり取りをすることで

責任感を持って学びを深めることもできるでしょう。

自己実現のための自己表現・問題解決・協力・創造力・

地域との連帯感など、生きていく上で必要とされる様々な力が

育まれる可能性を持つと思うのです。

「起業家教育」と言うよりは、「起業家精神の体験」

と言った方が良いのかもしれません。

昨日紹介した小学校の先生が、まさにそのことを強調しておられ、

私も共感したものでした。

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June 11, 2005

【小学生の起業家教育 その1】

私が小学生への起業家教育に出合ったのは、

数年前のある小学校でのこと。

当時、ボランティアで子ども向けに発行していた

雑誌の取材で訪れた小学校で、

「小学生による会社作り」を実施していた。

始まったばかりの総合的な学習の時間を使って、

子どもたちは、会社って一体何か、

事業目的や事業内容、社名、会社のロゴ等を決め、

定款まで作って登記をしたのだ。

翌年、近隣の畑や田んぼで作った農産物を商品化し、

広島市中心部に出店して販売をした。

子どもたちが手塩にかけて育てたということと、

事前のメディアによるPRが攻を奏し、

価格の割安感も手伝って、

開店前から行列が並び、飛ぶように売れていった。

子どもたちは、本物の商店街で店を開き、

見知らぬ大人のお客様を相手に、本物のお金を扱っての商売体験をしたのだ。

収益は地域のお世話になった方を招いてのパーティーと、

自分たちが考えた未来のわが町のプレゼンテーションを行った。

この間、主だった授業やイベントにお邪魔して取材させていただいたが、

子どもたちの目は、実に輝いていて、

それぞれがそれぞれの得意分野を活かして、

休憩時間も惜しんで作業に没頭している。

他の先生によると、同じ目標に向かって進んでいるので、

子どもたちの日常は、「いじめ」だの荒れている様子などは見られない。

他の学年との様子の差は明らかのようだと聞いた。

とてもまとまりが良く、他の教科の授業への意欲も強い。

この活動のためには、算数も国語も、

また生産した学校の地域や栽培の様子を案内するためにも、

理科や社会の教科内容も必要なのだ。

まさしく、文部科学省が進めてきた「総合的な学習の時間」像そのもの!!

「起業家教育」などというと、子どものうちから儲けることを教えるのか・・・とか、

社長を育てようとしているのか・・などという声がとても多い。

けれど、これは「起業家養成教育」ではなく、

「起業家精神(魂)の教育」なのだ。

つまり、「自分の夢ややりたいことを実現する力」を育てること。

これは、自分で人生を自分らしく能動的に生きていく上で

必要不可欠な力なのではないだろうか?

自分の夢ややりたいことを実現するためには、

知識やノウハウだけでなく、

企画力、調査・分析力、素早い判断力、

問題解決力、コミュニケーション力など、

様々な能力が必要となってくる。

これらは、社会に出て、どんな職業でもボランティアでも、

あらゆる分野に於いて必要とされる力ではないだろうか?

この小学校の子どもたちや先生方との出合いから、私の新しい活動が始まった!

>>> つづく

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