岡本太郎氏の「明日の神話」
「芸術は爆発だ~!」で有名な、岡本太郎氏。その壁画の展覧会に行って来ました。
晩年の作品かと思いきや、製作は40年前に始まっていたとか。
メキシコ・オリンピック開催に向けて建設されていた超高層ホテルの
そのエントランスに置かれるため、ホテル建設の事業主から依頼を受け、製作されたもの。
高さ5.5m、幅30mというスケールの大きな壁画で、コンクリートブロックの表面を手作業で磨き、その上に描かれたのだそうです。
その様子は、当時の写真をこちらで見ることができます。
展示会では、キャンバス地に描かれたその原画を、3枚展示してありました。
そのうち1枚は、原寸の三分の一。これでも結構大きくて見ごたえがあります。
「太陽の塔」を日本で製作しながら、
並行してこの「明日の神話」をメキシコで製作を進めていたとか。
結局、ホテル建設がオリンピック開催に間に合わず、事業主が亡くなってしまったことなどもあり、その壁画が描かれたコンクリートブロックの行方が長い間分からなかったのだそうです。
何十年の時を経てようやく見つかったこの壁画、修復中の原寸大写真が部屋の壁一面に展示してあり、圧巻でした!
テーマは「原爆」。
得てして暗く、嘆きと悲しみにうちひしがれることになるこのテーマに、岡本氏のメッセージは、ちょっと違っているようです。
他に類を見ない、超強烈なエネルギーの爆発による、大勢の人々の被害とその苦しみのエネルギー。大きな絵の隅々にまで、様々な表現が施され、それは時に胸を突き、被害を受けた方たちの苦しみに思いをはせながら、それでも生き残り、街をも再生してきた方たちの強さを感じさせる。そんな葛藤の中に、「明日の神話」があるのでしょう。
ポスターになっている絵は、大きな壁画の中心部。
その大きな爆発のエネルギーが生み出す色んなものたちを、ぜひ、原画や壁画のレプリカから探してみてください!
岡本氏の語りかけるもの、色々感じるものがあることでしょう。
多感な思春期の子どもたちに、お薦め!
・・・小さな子どもたちには、ちょっと怖いかな・・・?
戦時中、今の広島港から出兵し、戦後しばらく捕虜であったことを
展示物で初めて知りました。
その足跡や、他の作品も展示してあり、
これまでテレビでしか知らなかった岡本氏のイメージが
音を立てて崩れていくのを感じました。
ごめんなさ~い・・・という気持ちでいっぱい。
広島近郊のみなさん、来週の日曜日までです。
ぜひ、ご覧になってみてください!
詳細はこちらで!
前売り券をゲットすると、大人一人210円お得ですが、
美術館すぐ近くの段原サティでは、大人&中高生は
残念ながら既に売り切れでした!
5月28日(日)まで、広島市現代美術館にて開催中!
ところで、おなじみの「太陽の塔」、
裏側にも顔があるとは、知らなかった!!
これは、美術館エントランスに展示された「太陽の塔」裏側。
実は模型の実物で、許可を戴いて、撮影しています。




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