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March 01, 2006

小学生の国語力を高める先生の取り組み

小学校6年生の我が子の担任の先生のその取り組みは、目を見張るものがありました。

1学期、五色百人一首トーナメントから始まりました。教育用に作られたもので、市販されてはいないのだけど、百人一首を5つに色分けしたもので、同じ色の札ごとに対戦していくのです。つまり、一度に20首ずつの対戦なので、短時間ででき、また絞り込んで覚えやすいというわけ。2~3個ずつ机をくっつけて対戦会場とし、黒板前で先生が札を読みます。対戦して勝つと一つ前へ、負けると一つ後ろの対戦会場へと移動して、相手を替えてまた対戦。みんな前の席へと進めるようにがんばるわけです。

続いて、暗誦。先生の前で暗誦して間違えなかったら合格で、月2種類、つまり年間24種類の暗誦を合格することが、子どもたちに与えられた課題だったのです。3月に入って、ラストスパートに入っているようですが・・・。(笑)

暗誦する文章は、百人一首枕草子や徒然草・平家物語などのおなじみの古文や、近代の名作家 夏目漱石や石川啄木・宮沢賢治などの作品の冒頭日本国憲法前文など。暗誦用のプリントを、各自1冊のノートにして、家でも暇さえあるとなにやらぶつぶつやっていました。あ~、そんなのあったなあ・・・って、こちらの方が脳の活性化をしてもらっているみたい・・・。

これがまた、みんなやる気まんまんで、休憩時間になったら、われ先に先生に覚えたものを聞いてもらおうと列ができていたものです。そう、先生は休憩時間返上で、ひとりひとりの暗誦をチェックしてくださっているのです。

暗誦文の意味はともかく、日本語の持つリズム・ひびき・言葉遣いを知る上で、とても貴重な取り組みではないかと思います。

また、覚えた! クリアした!という小さな達成感は、子どもたちに自信をもたらすことでしょう。

何より、次はこれをやろう! 絶対に覚えるぞ!! という、子どもたちのやる気が、他の取り組みにも良い影響を与えるに違いなく、事実このクラスは、6年生という思春期に片足突っ込んだ微妙な時期にありながら、実に男女とも仲良く、休憩時間にはいつも、ドッチボールや縄跳びに励んでいたのです・・・。修学旅行も、班決めやバスの席決めでもめたという他のクラスに比べ、何の問題も無く、またバスの中でのレクにも、男女力を合わせて盛り上がっていたらしく。

これは、国語力というだけでなく、コミュニケーション力にも大きなプラスではないでしょうか。言葉の力によるコミュニケーションだけでなく、いかにクラスの仲間意識を持ち、相手とうまくやっていくかという、心理面でのコミュニケーション力が育ってきたのだと思うのです。

本当にありがたい限りの先生との出逢いでした。我が子もこの先生・このクラスのみんなとの別れを、名残り惜しく思っているようです。

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Comments

おはようございます!
やってました~、わたしも。6年担任です。
修学旅行のときの駅からの帰りのバスでは、漢詩の暗誦が始まりました。日本国憲法前文も、みんなおぼえました。古典の冒頭も、お気に入りです。今度の学習指導要領にはそうした方針も入るようなので、日本語の気持ちよさをみんなが実感できるようになるのでしょうね。

Posted by: つぼみ | March 02, 2006 at 05:39 AM

つぼみさん、おはようごさいます!
6年生の担任をしてらっしゃったんですか!!
本当に、ありがたいことです。家庭ではなかなか、このような取り組みはできません。クラスメイトと一緒に、楽しみながら日本の文化に触れるって、いいなあ・・・と思いました。子どもの頭の柔らかさには、本当に恐れ入ってます。

Posted by: mamma | March 02, 2006 at 09:03 AM

mammaさん、当ブログにご訪問&コメント投稿ありがとうございました。
私もお邪魔させていただきましたが、ステキなサイトですね。
うちはまだ1年ボウズですので、いろんなところで参考にさせていただきます。
教育テレビで「にほんごであそぼ」というのがありますが、あれは本当に言葉の意味などよりも、私たちの日本語そのものを使って、音やリズムで遊ぶ楽しい番組で、ちびっ子は大好きですよ。
私たちが子供の頃に、こんなのがあったらなぁって、思いました。

Posted by: Sing2 | March 03, 2006 at 01:41 AM

sing2さん、こんばんは!来訪、有難うございます!
「にほんごであそぼう」は、大人の私が観てもおもしろいなあと思いました。
名文と言われてきた日本語には、その響きやリズムが何だか生きてる感じがしますよね~。まるでモーツァルトやベートーベンの名曲を聴くかのように・・・。

Posted by: mamma | March 03, 2006 at 11:37 PM

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