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January 15, 2006

子どもを本好きに育てるには・・・(小学校での取り組み)

近年学校では、読書タイムなるものが奨励され、朝の読書の時間や、授業中の読み聞かせなど、先生方やPTAのボランティアの方たちによる取り組みがなされています。

元中学校教師の友人が関わってきた小学校では、「読書郵便」「親子読書」「図書まつり」感想絵などの取り組みを、学校と保護者が協力して実施され、朝の図書室がオープンする時間に、子どもたちが列をなして待っているような状態にまでなったそうです。

「読書郵便」とは、校内のお友達に宛てて、絵や文章で自分のおすすめの本を紹介するハガキを書き、表にクラスと名前を書いて投函すると、昼休憩に図書委員が回収し、各クラスに仕分けして配達するというもの。

親のすすめには乗らないけれど、お友達のすすめには、素直に興味を持つのです。

「親子読書」は、夏休みに親子で同じ本を読んで、お互いに感想文と感想の絵を書く(描く)のです。親子でお互いの捉え方が理解できて、おもしろいなあと感じました。

「図書まつり」では、図書室についてのクイズが出題され、期間内に回答用紙を出します。正解者には、ボランティアのお母さんたちお手製のしおりがプレゼントされます。

「感想絵」は、本を読んで感じたことや印象に残ったことを絵で表現します。自治体などでコンテストがあったり、しますが、校内でもコンテストで素敵な作品は、図書室などに貼り出されます。

また、図書室は学校の情報ステーションでもあります。

各学年の授業内容に合わせて必要な関連情報や本を、図書室に充分にそろえるということが結構できていないようです。これを校長先生と友人が、他の先生方から様子を聞いて、自治体の図書館等から予め借り揃えていました。

また、調べ方を、低学年の子にもわかるように、大きく貼り出していたり、子どもたちが授業で調べた成果を、他の学年の子どもたちにも見てもらえるよう展示したり、子どもたちが図書室に親しみを持てるよう、絨毯を敷いたり、手作りカーテンをかけたり、季節の切り絵のディスプレイがあったりと、10年かけてとても理想的な環境を作り出してきていました。子どもたちの読書量や意欲も目を見張るほどだと言っていました。

・・・大変残念なことに、何分公立学校、その価値が全くわからない校長先生に変わられたために、手作りカーテンなど撤去され、取り組みも充分にできなくなったそうで、その後、どうなったやら・・・。折角作り上げた良い環境をどうして捨ててしますのか、学校も指導者の考え方次第で大きく変わるものですね・・・。

ま、そんな様子を観ていると、図書室という公共の貴重な財産を活かして、周囲の大人がうまく連携することが可能なら子どもたちの学習環境は飛躍的に良くなるんじゃないかなあ・・・と思うのです。

ただ、問題なのは、例えば岡山県のように、図書環境の価値を認めて、自治体が図書専任の司書の先生を置くところもありますが、広島県のように、学級担任を持ちながら兼任で図書担当をしているケースもありますので、その場合は、先生方も学級運営でいっぱいいっぱい・・・という感じがします。

学力の低下が問題視されますが、その前にまず、学習意欲を伸ばしていく為にも、図書室の環境改善有効活用を図ることに、予算を使ってはいかがなものかと思う次第です。

・・・せっかく整った環境をつぶすような校長先生がいらっしゃるというのは、さすがの私もちょっと驚きでした!

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Comments

 mamma様、こんにちは。お久しぶりです。
 正直な話、図書に関する学校の実情は厳しいものがあります。

 私は小学校で図書担当の仕事をしています。しかし学級の仕事にてんてこ舞いでじっくりと図書関係の仕事には取り組めません。
 子どもたちがどのような本を読みたいのか、どんな本に興味を持つのか実態を把握したいけれどもそれをする余裕もないといったジレンマに陥ります。
 
 さらに最近では「総合学習」の影響で、物語や小説などのフィクションや伝記などのノンフィクションよりも、調べ学習に用いる本を購入せざるを得ない状況でもあります。
 また、校長の考え一つで図書の影響を受けます。
 「読書で完成を育てよう」派か、「成績・学力を伸ばそう」派でがらっと変わってしまいます。
 
 そして予算削減の方向に進み、図書に充てられる予算も容赦なく削られています。

 このような現状ではありますが、すこしでも子どもたちがよい本と出会えるように頑張りたいと思います。
 長々としたコメントで申し訳ありません。
 それでは失礼いたします。

Posted by: 中見盛 | January 16, 2006 at 10:50 PM

中見盛さま、こんばんは!図書の担当をされているとは、何と言う偶然・・・。詳しく教えてくださって有難うございます。

そうなんです。読みたい本が読みたい時にすぐ手に入る・・・。調べたいことをすぐ調べられる・・・。これが、子どもたちを本好きにする環境の基本条件。

子どもたちの学力テストの結果には注目が集まりますが、学ぶ力の基本でもある読書環境に対して、どうして注目が集まらないのかなあ・・・?と疑問を持っています。というのも、きっと、図書館今日の現状が、世に知らされていないからなんでしょう・・・。
私も、友人と、その取り組みを推進してこられた当時の校長先生のお陰で、見学することができ、他の先進的な事例を教えていただくことができたお陰で、いかに今の子どもたちの図書環境がさびしいものか、知ることができました。
こんな実態は、なかなか表には出てきませんものね・・・。

実際、クラス担任をされていると、クラス運営で精一杯、図書室の運営まで手が回らないのは、きっとどこの学校も同じでしょう・・・。
本だって、当然傷みます。その補修から、本や図書カードの整理、購入計画、展示、お頼り等々、やらなきゃいけないことは沢山あります。

でも、そこへ、本好きのお母さんたちの協力を得られると、また違ってくるのでしょうけれど、それもまた管理職の校長先生の意向で変わってきたりしますよね・・・。
私も、我が子の学校にも何とか・・・と、読み聞かせボランティアに関わっている方としばし動いてみましたが、当時低学年の受け持ちをされている図書担当の先生と、話をする時間も持てず、結局何もできないままでした。残念・・・!

子どもたちの学習環境を豊かにする為にも、学力低下に歯止めをかけたいなら、図書をはじめ、もっともっと専科の先生を増やすべきだと考えています。校内の安全を図る上でも、現状では、人手不足ですよね・・・。
そんなことを言うとすぐ予算の話が出るのですが、未来の社会のための投資ならば、安いものじゃないかなあ・・・?
何とか本好きの人たちの力を合わせて、足元からひとつずつ子どもたちの学習環境を豊かなものにしていきたいものですね・・・。それぞれの立場の方たちが力を合わせたら、友人たちが10年かけてやってきたことが、他の学校でもできるかもしれない・・・。社会が注目すれば、行政もその価値を認めてくれるんじゃないかなあ・・・。
何はともあれ、私の立場でできること、一つずつやっていきたいと思います。

Posted by: mamma | January 17, 2006 at 10:39 PM

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Tracked on January 21, 2006 at 05:45 PM

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